みなさんは「背骨」と聞いて、身体のどこを想像しますか?
姿勢を綺麗にするために「背骨をまっすぐ」という表現を聞くこともありますが、実は、私たちの背骨は「真っ直ぐ」ではありません。
今日はそんな背骨とヨガのお話をしていきます。
背骨はどこにある?

背骨とはそもそもどこにあるのでしょうか。背中の中心でしょうか。
もちろん正解です。ただ、身体を動かす上で意識したい背骨は、もう少し長いです。
背骨とは頭から骨盤までつながる、24個の骨の連なりです。
1番上の第一頚椎はちょうど耳の後ろあたりから始まり、腰椎の1番下の骨、第5腰椎は骨盤の上縁あたりにあり、そのまま、仙骨、尾骨へと繋がっていきます。
つまり、「背骨を動かす」時に意識したいのは、頭からお尻までということになります。
背骨は真っ直ぐじゃない

そしてこの骨の連なりは、「真っ直ぐ」には積み重なっていません。
私たちの背骨は、自然なカーブを描いています。
背骨の生理的湾曲と呼ばれ、骨盤から上に積み上がっていく背骨は、腰で少し前に、胸で少し後ろに、さらに首でまた少し前にカーブしています。
この自然なカーブにより、体重の約10%もの重みがある頭部(50kgの人で5kg)を最低限の力で支えているのです。
ところが、姿勢の不良等によりこの背骨のカーブをうまく保つことができないと、首の痛みや肩こり、腰痛などの不調につながってきます。
背骨を整えるヨガのポーズ cat&cow
これらのポイントを踏まえた上で、ヨガのポーズをおこなってみましょう。
背骨を動かすポーズとして、ヨガの中でも代表的な cat&cow で背骨を整えていくコツをご紹介していきます。

まずは cat ポーズ。
1つ目のポイントは、背中だけを動かすのではなく、腰から頭までのつながりを感じて動かすことです。
骨盤から丁寧に背骨を丸めるように動かしていきます。腰から頭までをまあるく、肋骨と骨盤を近づけるイメージでおこないます。
さらにここで、本来軽く前にカーブしている腰椎をあえて丸めるように少しお尻を後ろに引いてみましょう。
腰の後ろに1番強い伸びが感じられれば良いです。

次に cow ポーズでは、こちらも骨盤から動かしていきます。
今縮めたお腹をゆっくりと伸ばすイメージで、肋骨と骨盤の距離を離していきます。
ここでは、本来軽く後ろにカーブしている胸椎を、あえて反らせていきます。肩甲骨を寄せて、胸骨を前に出すイメージで胸を開きましょう。
肩甲骨の間あたりに1番強い伸びを感じられればいいです。
これを呼吸に合わせて数回おこなっていきます。
背骨のつながりを意識して姿勢を整えよう!
いかがだったでしょうか。背骨が思ったよりも長いと感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
腰から頭まで、つながりを意識しながら動かすことで、背骨ひとつひとつが滑らかに動きやすくなります。
また、背骨の生理的湾曲を意識しながら、あえて逆の力をかけてあげることで、背骨の調節効果が期待できます。
いつもの cat&cow に少し意識を加えて、是非姿勢も整えてみてください。
参考文献
- カラー図解 人体の正常構造と機能
【全10巻縮刷版】
総編集 坂井健雄・河原克雅
発行者 梅澤敏彦
発行所 日本医事新報社
印刷 ラン印刷社
2012年1月11日改訂第2版発行 - 体感して学ぶ ヨガの生理学
著者 中村尚人
監修者 新倉直樹
出版社 株式会社BABジャパン
2017年7月10日発行









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