みなさん、こんにちは。丘紫真璃です。
今回は、大野正人氏の『失敗図鑑 ~すごい人ほどダメだった~』を紹介したいと思います。
みなさんは、失敗することってありますか? 私は一日に何度もうっかりして、失敗ばっかりしています。失敗、忘れ物、うっかり…… 数えだしたらキリがありません。どうして、こんなに失敗ばっかりするのかと、自分で自分にあきれてしまうくらい、人生、失敗ばかりです。
けれどもこの本は、偉人と呼ばれている偉大な人たちも失敗をしていたんだよ、ということを教えてくれます。トーマス・エジソンや夏目漱石、ベートーベンや野口英世、オードリー・ヘップバーン。数々の偉人の失敗や、弱点などを紹介し、偉人たちがそこからどう立ち上がったかということなどが、書かれているわけです。そして、偉人たちの失敗の向き合い方に、ヨガと通じるものがありました。
というわけで、今回は、偉人たちの失敗とヨガとの関係を考えていきたいと思います。
楽しく学べるシリーズで人気!の大野正人氏
著書の大野正人氏は、1972年東京生まれ。絵本作家・文筆家として活躍されています。『こころのふしぎ なぜ? どうして?』をはじめとする「楽しく学べるシリーズ(高橋書店)」で累計200万部を突破するほどの人気作家です。
今回紹介する本書も、偉人たちの失敗や弱点、挫折から学べることを、小学生の子どもたちにもわかりやす~くイラストとマンガで描かれています。子ども向けですが、大人でもパーッと気軽に楽しく読めてしまいます。というわけで、早速みていきましょう。
失敗王トーマス・エジソン

本書の冒頭に登場するのは、発明王のトーマス・エジソン。
エジソンの名前を知らない人はいないのではないかと思います。電球や蓄音機など、今の私たちの生活の中に、なくてはならないものを発明してくれた偉大な発明家ですね。
けれども、こんなトーマス・エジソンも、何と失敗王と呼ばれていたことがあったそうです。それは、ものすごくたくさんの失敗作品を作ってしまったからです。
けれども、それに対して、本書のマンガの中のエジソンは、このようなセリフを述べています。
「たしかに、ひとつの発明品を作るまでに、わし(エジソン)は、いくつもの失敗作を作っている。しかし、これらは、「失敗」ではない! わしは失敗するたびに「うまくいかない方法」をひとつ発明しているのじゃ! たとえ1000回失敗してもそれは「1000回うまくいかない方法を発明した」だけのことじゃ!」
大野正人.『失敗図鑑 ~すごい人ほどダメだった~』. 文響社.2019.冒頭「エジソン」のエピソードより
この、トーマス・エジソンの有名な名言こそが本書のキーポイントであり、またヨガに深くつながっている部分でもあると思います。
ヨガでは、全てのものは変化すると考えられています。変化しない永遠のものはプルシャだけで、この地球上の全てのものは、刻一刻と変化するものなのです。
失敗作品だって今は失敗かもしれませんが、それはいずれ、成功への過程で作った実験作品だったということにきっと変わります。だから、失敗をひきずって落ち込むことはないわけです。その失敗を研究し、次に生かしてまた新しいものを発明し、それも失敗したら、さらにその失敗を研究して、次に新しいものをまた発明して、成功につなげていけばいいわけですから。
本書のマンガの中のエジソンも、このようなセリフを述べています。
「失敗はしてもよい、いや、むしろ失敗はするべきなのじゃ! 世の中には、失敗してくよくよする人もおるが、それは、失敗になれていないだけじゃ。わしは言いたい! みんなもっと失敗しなさい! どんどん、じゃんじゃん、失敗しなさい!」
大野正人.『失敗図鑑 ~すごい人ほどダメだった~』. 文響社.2019.冒頭「エジソン」のエピソードより
「そして、考えるのじゃ。どうして失敗したかをな。そうすることで、失敗から成功につながる道が少しずつ見えてくる」
大野正人.『失敗図鑑 ~すごい人ほどダメだった~』. 文響社.2019.冒頭「エジソン」のエピソードより
本書では、このように失敗から成功につなげた偉人たちのことが、たくさん紹介されているわけです。というわけで、他の偉人たちの失敗と成功も紹介してみましょう。
留学先で引きこもってしまった夏目漱石

日本を代表する小説家として名高い夏目漱石ですが、彼もまた、留学先で大失敗をやらかしていました。
中学校や高等学校で英語教師をしていた夏目漱石は、文部省から英語研究のためにイギリス留学に行くように命じられます。漱石は、イギリスで素晴らしい英語を身に付けて帰って来ることを期待されたわけですが、留学先では辛い現実が待ち受けていました。
ロンドンの町の空気があまりにも汚くて、漱石は体調を崩してしまったのです。さらに、イギリスでは、みんな背が高くて顔立ちも整っているのに比べて、自分は背が低くて醜いと思い、漱石は落ち込んでしまいました。おまけに、英語教師だったはずの漱石の英語は、イギリスでは全く通じなかったのです。
英語教師として、日本で少年たちに教えていた英語が通じないなんて、打ちのめされてしまいますよね。
漱石も打ちのめされてしまい、部屋に引きこもるようになってしまいました。英語を学びに留学しているはずなのに、引きこもってしまっていては何の意味もありません。
おまけに漱石は神経がおかしくなってしまい、心の病を発症して、みじめに帰国することになります。イギリス留学はまさしく、大失敗で終わってしまったのです。
小説家として名を馳せる

全ての物事は変化すると、ヨガではとらえられているということは、先程お話ししましたね。
漱石の例でもそうでした。イギリス留学は大失敗で、漱石は大きな挫折を味わってしまったわけですが、人生は、いつまでも暗闇のままではありません。
今は暗闇でも、それはいずれ変化します。暗闇が永遠に続くことはなく、いずれは光が見えてくるのです。
漱石にとっての光は、小説でした。イギリス留学の失敗で落ち込んでいた漱石に、友人が、小説を書いたら気晴らしになるのではとすすめてくれたそうです。そうして、気晴らしのために書いたのが、『吾輩は猫である』でした。これは、爆発的な人気作品となり、漱石は一躍、小説家として名が馳せるようになりました。
イギリス留学に行かずに、英語教師を続けているだけだったら、小説を書くきっかけがなかったかもしれません。そう考えたら、イギリス留学の失敗があったからこそ、『吾輩は猫である』が生まれたとも言えますよね。
トーマス・エジソンや夏目漱石だけでなく、オードリー・ヘップバーンやベートーベン、ココ・シャネルやアインシュタインなど、数々の偉人の失敗や挫折、弱点などから学べる人生の大切な教えを、本書では、ものすごく短く、そしてわかりやすく紹介されています。大人が読んでも読みやすくて、本当に面白いですよ。
失敗ばかりしている失敗人生を歩んでいると思っているみなさん、ぜひ、読んでみて下さいね。偉人たちの失敗に、勇気づけられると思います。










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